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地下鉄13号線、平成20年6月開業 用地買収遅れと雑司ヶ谷の遺跡発掘で工程ずれ込む
東京都と東京メトロは24日、渋谷―池袋間を結ぶ地下鉄13号線を平成20年6月に開業すると発表した。
東京メトロでは当初この路線の開業を「平成19年度中」と発表、遅くとも平成20年3月末までには開通させるとの目標で工事を開始した。最終的に期限をさらに3ヶ月ずれ込ませての開業となったが、遅れの原因はメトロ側の用地買収が思うようなペースで進まなかったこと。そして雑司ヶ谷駅付近を採掘中、大規模な遺跡が発見されたことにあるようだ。
東京メトロおよび調査を担当している豊島区によれば、この遺跡は平成14年ごろ、メトロが雑司ヶ谷駅付近の掘削工事中に発見したもの。都電荒川線の鬼子母神駅前の方向に5,100平方メートルもの面積で広がる極めて広大な遺跡で、江戸時代の門前町がそのまま発掘されたに近い。また陶磁器などの出土品は4000箱分に及ぶが、それらは90%以上が江戸時代の品、とくに町人文化が発達した文化文政年間から幕末にかけてのものだという。
こうした遺跡が発掘された場合、工事を中断し遺跡調査終了を待つのが常だが、当時は折悪くも、周辺用地の買収に東京メトロが苦戦。一部分だけ調査しては用地買収進展を待つといったケースが何度か重なり、当初予定の工程から大きくずれ込むことになったようだ。
こうした様々な苦労の末に開業日が決まった地下鉄13号線だが、開通後は和光市から埼玉県志木までを結ぶ東武東上線と相互直通運転を実施。渋谷―埼玉県南東部を連結するとともに、将来的には渋谷から先で東急東横線とも相互直通運転を行い、横浜方面まで網羅する広域鉄道網とする計画だ。(写真は現在工事が進む、13号線明治神宮前駅(仮称)出口)
(2006-08-25)
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