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神宮前小に「トルコ学級」 日本初の公立校内外国人学級
表参道の渋谷区立神宮前小学校に、来年4月より「トルコ学級」が作られる運びとなった。28日の渋谷区議会文教委員会で正式に発表されたもの。廃校になった校舎を外国人生徒向けに提供した例は過去にもあるが、存続中の公立小学校の一角に外国人学級が実現した場合、全国でも初めてのケースとなる。
渋谷区はトルコ共和国イスタンブール市ウスキュダル区と友好都市提携を結んでいるが、今回の学校施設提供は昨年11月、トルコ大使館がその関係を踏まえ渋谷区の桑原敏武区長に直接要請したもの。区では同年12月より検討に入り今年6月30日正式に決定。きょう8月28日、区議会文教委員会で初めて概要を発表した。区では議会での発表が遅れた理由として、トルコ共和国友好連絡会での発表(25日)を優先したためと説明している。
神小施設の貸出契約は原則1年ごとの更新。現在の体育館(2階)の下、理科室、家庭科室などが並ぶ約400平方メートルの特別棟スペースを利用する。教室開設には校舎の改築が必要となるが、同校では今年度、放課後クラブの開設のため従来より改修工事が予定されており、トルコ学級の設置費用は元来計上されていた改修工事費1億4千万円より流用する。開設後の光熱費はトルコ学級の負担。
授業はトルコ学級独自のカリキュラムに従う方向で、現状、神小生が一緒に授業を受ける計画はない。トルコ大使館では来年4月の新学期開始と同時に20名〜30名の児童受け入れを求めている模様だが、新たな教室を作るには工期が短いこともあり、実際に4月の学級発足できるかどうかは流動的。なお区教育委員会によれば、必ずしもトルコ人の子供だけで20〜30の学級を作るわけでなく、「トルコ人を中心に」他の欧米各国の国籍の生徒も受け入れる計画のようだ。
区文教委員会では慎重な決定を求める意見も出されており、本件の審議は次回以降も継続される。
(2006-08-28)
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