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浮世絵 太田記念美術館 9月、10月展示は「歌麿と栄之」

浮世絵 太田記念美術館 9月、10月展示は「歌麿と栄之」

 浮世絵太田記念美術館(渋谷区神宮前1丁目=ラフォーレ原宿裏)の9月、10月の展示は「歌麿と栄之」となった。美人画を代表する二大巨匠、喜多川歌麿の没後200年と鳥文斎栄之の生誕250年を記念したもので、明日9月1日から26日まで前期展示が開催される。
 喜多川歌麿は誰もが知るように、美人画のみならず浮世絵の歴史を通じての巨人。女性の胸元から上を大きくクローズアップして描く大胆な構図を駆使するとともに、わずかな描線と色彩で当時の女性たちの細やかな内面を捉え、21世紀の今、葛飾北斎と並ぶ国際的人気を誇る(写真は歌麿の代表作のひとつ、『五人美人愛嬌競 松葉屋喜瀬川』)。
 これに対し鳥文斎栄之は同じ時代、同じ美人画というジャンルで、当時歌麿のライバルと称されたもう一方の名手。浮世絵師には珍しく格式ある旗本の出だった栄之だが、その反映ともいえる上品で落ち着きのある作風で知られる。当時、栄之の美人画は歌麿とはまた違った味わいがあると評され、双方の人気はほぼ拮抗するものだった。
 今展ではこの二人の巨匠の世界を、同時代のほかの絵師、門人たちの作品も交えながら紹介。前期・後期合計で約130点の作品を展示する。巨匠二人の対照的な作風を楽しめる点が、なにより興味深い。

■浮世絵 太田記念美術館

住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
tel: 03-3403-0880
fax: 03-3470-5994

公式サイト
休館日と料金

(2006-08-31)

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