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空き巣が喜ぶオートロック 平成18年1月から7月の統計で見る、原宿の空き巣事件
渋谷区では平成18年1月1日から7月31日までの7ヶ月、区内全域で計391件の侵入盗が起きていたことが分かった。うち原宿では、マンションなど集合住宅の多い神宮前5丁目で空き巣の被害が集中。原宿署によれば住人がオートロックを過信するあまり、自室ドアへの施錠をしていなかった例が目立つという。
同期間中、神宮前1丁目から6丁目で発生した侵入盗は、1丁目が3件、2丁目が5件、3丁目が8件、4丁目が0件、5丁目が12件、6丁目2件の内訳。マンション、アパートなど集合住宅の多い5丁目が被害件数でワーストとなった。古くからの木造アパートも点在するこのエリアだが、原宿署によればより高い確率で狙われるのはこうした物件ではなく、オートロック式玄関が完備されたマンションだという。
実際に被害に遭ったケースの多くでは、マンションのオートロック式玄関であるために被害者(住民)が安心してしまい、自室ドアの鍵を開け放しにしたまま外出。短時間の買い物の場合こうした油断はさらに起こりがちだが、空き巣常習者はこうした住民の行動はもとより熟知しているようだ。
一般的に住人同士の人間関係が薄くなりがちなマンションでは、玄関扉を開けた住人の後を付いて侵入しても、見咎められたりするケースは圧倒的に少ない。従って空き巣がオートロック式マンションに忍び込むのは一般に思われているより遥かに容易であることは、空き巣常習者にとっては半ば常識化しているという。一度侵入してしまえば(先に述べたような理由から)施錠されてない部屋に行き当たる確率も高いため、結果、オートロック式のマンションは、空き巣にとって非常に狙いやすいターゲットになっている。
こうしたことから近年警視庁では、オートロック式玄関を過信せず、短時間の外出でも必ずドアに施錠をするようにと強く呼びかけているが、まだまだ常識として共有されているとまでは言えないようだ。
(2006-09-01)
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