原宿新聞

恵比寿周辺駐車場で連続車上荒らし　自称中国籍の42歳を逮捕

　今年に入り渋谷区恵比寿周辺で車上荒らしが多発していた事件で、渋谷署は4日、自称中国人の男を渋谷区恵比寿西の駐車場で現行犯逮捕した。
　逮捕された男は自称中国籍で、大田区池上6丁目在住の張添（42）。張容疑者は4日午後10時25分頃、渋谷区恵比寿西1丁目のコインパーキングを物色。ここで神奈川県在住の会社員（32）の乗用車に目をつけ、後部窓ガラスをレスキューハンマー（火災時の緊急脱出用）で叩き割った。窓の中からパソコンなどが入った袋を盗もうとしたところ、警戒に当たっていた渋谷署員が取り押さえ身柄確保。そのまま窃盗の現行犯で逮捕した。
　渋谷区恵比寿周辺では今年1月以来、車上荒らしの被害が約20件連続して発生。渋谷署では付近の駐車場中心に当たりを付け、私服警官を張り込ませるなどして警備を強化していた。
　張容疑者はこれまでのところ、現行犯逮捕された4日の容疑以外は否認。だが渋谷署では、夜間にレスキューハンマーを使って渋谷区の駐車場を荒らすなどの手口が概ね共通していることから、他の窃盗事件についても、張容疑者が何らかの形で関与している可能性はあるものと見て取り調べを進めている。
　一般に車上荒らしは空き巣などに比べ足跡、指紋などが残りにくく、犯人を特定するのも困難になるという。

（2006-09-06）