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「平成琳派」の旗手 石踊達哉氏の展覧会
日本の伝統的な花鳥風月を現代的感覚で表現する日本画家、石踊達哉氏の展覧会が12日より渋谷区立松濤美術館で開催されている。
1945年生まれの石踊氏は、尾形光琳以来の琳派の伝統を現代に受け継ぐ「平成琳派」の旗手。渋谷のほかにパリにもアトリエを持ち、日本的感覚の中にモダンな装飾性が息づく独自の作風で知られている。
70年代からの長いキャリアを持つ石踊氏だが、特に1998年に瀬戸内寂聴氏の現代語訳『源氏物語』の装幀画を手がけてからは人気爆発。一般的にも高いネームバリューを確立し今日に至っている。
今展で集められたのは、石踊氏の新作中心に30点余り。本来平面思考で描く日本画を立体的に見せるべく、展示方法も工夫。美術館の空間そのものを、流麗な極彩色の紋様で埋め尽くすかのよう表現される。
展示は10月15日までの約1ヶ月間。なお期間中の9月16日(午後2時〜)には、東京藝術大学大学美術館助教授の古田亮氏が来館。「装飾の絵画史 琳派400年」と題し講演会も行われる。
■石踊達哉展
期間:平成18年9月12日(火)〜10月15日(日)
会場:渋谷区立松濤美術館
住所:東京都渋谷区松濤 2-14-14
TEL:03-3465-9421
渋谷区立松濤美術館
(2006-09-12)
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