原宿新聞

テレビ東京の「表参道」特集番組で、携帯番号など個人情報流出　派遣社員ＡＤの「ウィニー」から

　テレビ東京は3日、同社の番組「出没！アド街ック天国」の今年2月11日放送分『表参道』で、取材先窓口担当者らの個人情報がファイル共有ソフト「Winny」を通じ流出していたと明らかにした。
　インターネット上に流出した個人情報は、番組で取材を申し込んだ先の窓口担当者ら47名分の氏名と、うち11名の携帯電話番号。先月9月27日、外部から指摘でこれらの流出が判明した。
　テレビ東京では情報流出の当事者には昨日までに個別に謝罪。それぞれに被害状況も尋ねたが、情報を不正に使用されたとの報告はこれまでのところないという。
　テレビ東京の発表によれば、今回データ流出の経路となった「Winny」は、当時の番組ＡＤが個人所有のＰＣにインストールしていたもの。このＡＤは番組制作の下請プロダクション「ハウフルス」が人材派遣会社から紹介を受けた派遣社員で、2005年9月から翌2006年3月まで「アド街ック天国」の制作に従事。だがハウフルスへの派遣契約もこれを以って終了しており、すでに在籍はしていないという。
　テレビ東京によれば、テレビ番組制作の現場でＡＤとして派遣社員を調達するのは業界の通例となっており、同番組の制作にも、派遣社員が関わっていないとは特に想定していなかったという。
（2006-10-04）