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神南小学校児童ら、「渋谷避難マップ」携え区内各所訪問
渋谷区立神南小学校の児童たち12名が、秋休み期間中の5日、できたばかりの「渋谷避難マップ」を携え区内の事業所、官公庁などを訪問した。このマップは同校児童が自ら制作したもので、大地震発生時想定される区内で最も安全な避難ルートを表示。訪問先の一つ渋谷消防署では署長直々に歓待された子供たちだが、感謝の言葉とお土産(学習用具)を胸に、表情も誇らしく輝いた。
大地震が発生した場合、外から来た帰宅困難者を速やかに避難場所まで導かなければいけないのが、渋谷の在住者および在勤者。その重い役目をこなすため必須のマップを、今回神南小の子供たちが東京青年会議所のメンバーらと作成した。
マップ上の避難ルートは、今年の夏休み、子供たち自身が学んだ知識を反映。区内に複数存在する地盤の緩い場所、建築物が崩壊しやすい場所などを肉眼で確認し、それを避けたうえで選定されている。
子供たちにルートについて尋ねると、地図を指差しながら「ここは陸橋があるから、地震のときは通れないよ」「ここは昔渋谷川が流れていたから地震が起きると崩れちゃう」などと明快な解説。もちろん大人の助けも借りながら選定したこのルートだが、実際に自分自身で危険を確認した体験が、子供たちにとってリアルな安全知識となっていたようだ。
官公庁や事業所など40箇所弱を訪問したこの日だが、訪問先の一つ渋谷消防署では、署長が子供たちを執務室に招待。「町の人たちが安全に避難するために、この地図はとても役に立つと思います。ありがとう」と感謝を述べた。
子供たちはその後も2時間ほどかけ各所を訪問し、マップを配布。万一の事態には、区役所、税務署、飲食店、ホテルなどに行き渡ったこのマップが、渋谷を訪れた人を第一避難所・代々木公園に避難させる生命線となる。
(2006-10-05)
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