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「迷宮+美術館」 コレクター砂盃富男が見た20世紀美術

 日本屈指の美術品蒐集家であるとともに、評論家としても名声を博した砂盃富男(いさはいとみお)氏のコレクション展が渋谷区立松濤美術館で行われている。
 400を超すという砂盃氏のコレクションの中から、今回展示作品として選ばれたのは約130点。シュルレアリスム絵画を主体に、李禹煥、サビエ、マッタ、元永定正、村上三郎、マン・レイ、松沢宥、星野美智子、ベルメール、秀島由紀夫、ピカソ、野中ユリ、中川幸夫、瀧口修造、デュビュッフェ、北川健次、戸谷成雄、ミショー、加納光於など有名作家の作品が揃った。
 本職が銀行員で、コレクションも各地の支店を渡り歩きながら増やしていったという砂盃氏。集めた作品も数こそ膨大だが、氏個人の揺るぎ無い嗜好性が一貫して見て取れる。今展示では一部砂盃氏自身による作品も見られるが、コレクション全体を通し、稀代の奇人を鑑賞しているかのような趣だ。12月10日まで。

会場:渋谷区立松濤美術館
住所:東京都渋谷区松濤 2-14-14
TEL:03-3465-9421
渋谷区立松濤美術館


(2006-11-09)

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