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渋谷区第4回定例議会開幕 桑原区長、再出馬を正式表明
渋谷区の平成18年度第4回定例議会が28日開幕した。提出されたのは「情報公開条例」の改正案など30件。各会派の代表質問には、自民党から齋藤一夫氏、日本共産党から菅野茂氏、公明党から古川斗記男氏、「未来の渋谷」から金井義忠氏が登壇した。
自民齋藤氏に答える形で行われた桑原区長の答弁では、同区長がこれまで態度保留していた来年4月の区長選について、再出馬するとの意向が初めて公式に示された。
区長は冒頭、渋谷区の「情報公開条例」改正案について言及。他自治体に先駆け平成2年4月に「情報公開条例」「個人情報保護条例」を制定した同区だが、同15年の個人情報保護法施行後、整合性が取れなくなっている点もあることを指摘。これを踏まえ区の説明責任を明確化し、公開請求の「対象文書」を拡大するなど、より時代に即した内容に改めるとの方針を示した。
またこれに関連し、現在個人情報保護のため「希望者のみ」としている「災害時要援護者登録」についても言及。現行の登録方法は高齢者や障害者が災害時に救助対象から漏れかねないとの懸念があり、いち早く救助を行うには区所有の個人情報を警察、消防署、防災組織などにあらかじめ外部提供できるよう、条例改正が必要との見解を述べた。
代表質問では、まず自民・齋藤氏が桑原区政について総括。桑原氏就任以前、壊滅的状況にあった区財政再建を、行政サービスの水準を落とさず成し遂げたのは同区長あっての偉業であるとし、来期以降の区政を担うのも「桑原区長以外にはありえない」と再出馬を要請。
対して区長は、財政が悪化する国との狭間にあって、多くの渋谷区民の生活にひずみが生じているとの見解を示したうえこれを受諾。「たとえ茨の道であっても再出馬したい」と述べ、初めて出馬の意向を公式に示した。
そのほか各党代表質問では、共産党・菅野氏が神宮前小学校にトルコ人学級を開設する問題で、トップダウンの姿勢で物事を進める桑原区長の手法を「区民の理解を得られない」と批判。
また公明党・古川氏が、渋谷区民が区内商店や映画館で優遇措置を受けられる「渋谷カード」の創設を提案したほか、「未来の渋谷」・金井氏が、区職員の人事異動が平均一年という短期で行われている点を指摘、「区庁舎内の職場の雰囲気といった見地から、問題があるのでは」との疑念を呈した。
(写真は第1回定例会時のものでイメージ)
(2006-11-28)
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