原宿新聞

通学用自転車の駐輪場無料に　23区で渋谷区先駆け

　自転車で通学する渋谷区在住小中高生（区立小中学校を除く）の、駐輪場利用を無料とするサービスが今月1日より始まった。学生に限り利用料を割安にするなどは多くの区で実施済の東京23区だが、完全に無料となるのは渋谷区が初だ。
　利用できるのは区内在住で、通学時に最寄駅まで概ね300メートル以上自転車を利用する小中学生および高校生（ただし、自転車通学そのものが禁じられている区立小学校の生徒は対象外）。登録に当たっては、健康保険証など自宅の住所が分かるものと生徒手帳に加え、電車との併用を示す通学定期の提示が必須。登録場所は区役所6階の土木部管理交通係（朝9時から夜7時まで）。
　渋谷区では民間駐輪場業者などからの聞き取りにより、利用対象となる学生は最大で180人程度と推計。この数値を踏まえ宮下公園やJR千駄ヶ谷駅の付近十数か所に、自転車20台前後を置ける学生専用スペースを確保した。すでに受付は11月20日より始まったものだが、12月7日現在133人が登録済という。
　渋谷区以外の東京22区を見ると、一般利用料2000円（1ヶ月）のところを学生1500円とする等の割引サービス（江東区）、あるいは一般、学生の別なく1500円で統一する（中野区）など差別化しないのが一般的。対する渋谷区では子育てのしやすい環境作りを掲げる区長意向もあり、他区に先駆け思い切った施策が取られたということだ。

（2006-12-07）