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SDA東京中央教会で「命の尊厳」説く講演会 助産師・鈴木せい子さんを講師に迎え
「胎児の肺にある25億の空気袋のような中は肺胞液という液体で満たされているのです。産まれる時が近づくと一部は吸収され、産道を通るとき、残りは口や鼻から排泄されます。そのペシャンコになった肺のままでは赤ちゃんは肺呼吸に切り替えられません。産まれた瞬間、空気を吸って肺をふくらませ、それを吐き出す時に出すのが産声ですが、それにはものすごいエネルギーが必要とされます。(中略)これは誰の力でもなく、生まれて初めて赤ちゃん自身の力でなしえたことなのです―――」(「サインズ・オブ・ザ・タイムズ」2006年11月号掲載の鈴木せい子さんインタビュー記事より抜粋)
「生きてるだけで百点満点」(サンマーク出版)などの著者としても知られる助産師・鈴木せい子さんが、3月25日(日)、ラフォーレ原宿裏のSDA東京中央教会(渋谷区神宮前1-11-1)で講演を行う。テーマは「いのちの大切さ」について。すでに多くの人が語ってきたテーマながら、文字通り手掴みで命を取り上げてきた立場の鈴木さんが、改めて生命の尊厳について問い直すという趣旨だ。
講演時鈴木さんがよく使用する教材が、実際の胎児と同じ重さの人形や、大人一人がすっぽり入る大きさの胎盤の模型。生まれ出るまでに、狭い産道を潜り抜けねばならない胎児だが、その際に全身にかかる圧力までも疑似体験できるというもの。冒頭のような具体的な話に加え、各聴衆が自分の出産時の状況を追体験することにより、自分がこの世にいること自体がひとつの奇跡にほかならないことを無理なく実感できるのだという。
過去10年間、日本各地の学校で月1回ペースで開催。過去にはリストカット常習の女子生徒が「私はものすごく頑張って生まれてきたんだってことが分かった」と感激のコメントを寄せるなど反響も大きい鈴木さんの講演だが、教会で行われるのは今回が初めて。教材のひとつとして出産の生々しい現場を記録したビデオも上映されるとあって、主催SDA東京中央教会としても思い切った決断だが、「年間3万人もの自殺が絶えないこの国のキリスト者として、全ての人に聞いて欲しい内容」との判断から今回の招致が決まったという。
午後1時30分〜同4時まで。入場無料。詳細はSDA東京中央教会(電話03-3402-1517)まで問い合わせを。
(2007-01-24)
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