原宿新聞

「THE MONGOL RESTAURANT（ザ　モンゴル　レストラン）」　渋谷の街に遊牧民住居（ゲル）を再現

　世界の珍味・美味が集う東京にあっても珍しいモンゴル料理。中でも遊牧文化の色濃い外蒙古の料理店となると都内2箇所と僅かだが、先日22日、その専門店「THE MONGOL RESTAURANT（ザ モンゴル レストラン）」が、渋谷区渋谷1-24-2にオープンした。
　JR渋谷駅東口から徒歩2分のビル内部に、遊牧民伝統の移動式住居「ゲル」を再現。100人がゆったり座れる座席を確保した。店内中央部分（＝写真参照）には、史上空前の帝国を築いたチンギス・ハーンの時代そのままに、現地から取り寄せた革製の鎧や狼の毛皮を陳列。客人への厚いもてなしで有名な遊牧民だが、これらを眺めつつ伝統楽器「馬頭琴」の生演奏を聴いては、実際に彼らのゲルに招かれたかのような気分を味わう。
　メニューはオーナーの、「日本人向けにアレンジする必要は特になし」との判断により本場の味をそのまま再現。とりわけ、代表的食材である小麦の品質にはこだわったそうで、小麦皮に羊の肉を包んで揚げるモンゴル風餃子「ホーショル」、うどんに似た麺料理「ゴゥルタィシュゥル」などが自慢。オープン初日には時天空関らモンゴル出身力士が多数来店したが、彼らからの評価も上々だったという。
　朝青龍ら人気力士の活躍に加え、春には英雄チンギス・ハーンが主人公の映画が公開されるとあってますます注目を集める同国だが、その文化、とりわけ外蒙古文化の真髄に触れる機会となると極めて稀。料理に限らず、内装なども現地のありのままを目指したという当店だが、開店に当たっては近隣の駐日モンゴル大使館が全面的に協力。そうしたパートナーシップの元オープンしただけあってか、その「本物志向」も相当の域にあるようだ。

THE MONGOL RESTAURANT

TEL：03-3797-1133
FAX：03-3797-1133
営業時間：17:00〜23:00（近くランチタイムの実施も予定）
定休日：現在日曜定休（近く定休日なしに移行予定）
（2007-01-31）