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中学3年までの医療費無料に 渋谷区19年度予算案

 渋谷区の平成19年度当初予算案の概要がまとまった。一般会計は721億。前年の731億円に比べ約10億円、1.5%の減少となった。一般会計予算はここ数年減少傾向。これは、国が実施する「三位一体」の影響だが、今年度も約80億円の大幅減となる見込みだったが、東京都の特別交付金約40億円を計上、約10億円の減少でとどまった。
施策の柱は「少子化対応」「教育」「高齢化社会への対応」など。予算案は来月1日から開催される3月議会に提案、審議される予定だ。
 「区民福祉の増進」で渋谷区は今年10月から中学3年生までの医療費を無料に。都内では港区、世田谷区、台東区、北区などに次いで5区目だが、全国的には先進的なものだ。所得制限もなく通院・入院を含む完全無料。このほか、0歳児から2歳児までの児童手当てを現在の月5,000円(第1子、第2子)から1万円に増額する。第3子以降は従来通り月1万円。さらに今年4月からは全国でも初めての妊娠手当て5万円を支給する「ハッピーマザー制度」が発足。子育てにやさしい渋谷区をアピールする予定だ。
 こうした背景には、渋谷区の出生率が全国的に低いことなどがあげられるが、同区は子どもたちへの福祉を充実、家庭を全面的に支援していく考えだ。
  このほか「教育文化の向上」で小中学校28校に「発達障害」の子どもたちのために特別教室を設置、学習指導員のほか巡回相談員、臨床心理士などを置き、子どもたちのケアを充実させる。
 さらに「高齢者のための施策」で千駄ヶ谷、神宮前から渋谷までのハチ公バスを新規に運行する計画。ルートについては今後論議されるが、地域住民の便利な足になるのは確かだ。
 (2007-02-05)

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