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原宿駅前 歩道拡張・車道縮小へ 来街者と居住人口増へ対応
表参道、竹下通りを中心に、週末には約30万人の人出で賑わい、特にラフォーレの交差点周辺では、歩道が狭いことなどから、歩行者がまともに歩けない状態。こうした問題を解決するため、渋谷区では、歩行者用スペースの拡大に着手。まずはその第一弾として7月下旬から原宿駅前道路の歩道拡張工事に乗り出す計画だ。
着工されるのは、原宿駅前の区道から、原宿駅表参道川出口(神宮橋交差点)から、原宿外苑中学校までの総延長約400mの区間。この幅約3.5m分の歩道部分(樹木を植え込んだ植栽帯部分もあることから、実際に歩行者が歩けるスペースは、幅にして2.5m程度)を、JR側4.5m、商店街側6.5mにまで広げる計画だ。
歩道幅拡大に当たっては、現状20mの道路幅そのものを広げることは不可能なことから、車道を狭めることでスペースを確保。これにより現在四車線ある車道は2車線となり、約13mある車道の幅も、9mへと縮小される。
その一方で、これまで無かった道路機能を拡充。商店への荷物運搬を補助する荷捌き用スペースを4台分新設するほか、タクシーが客待ちを行なうタクシーベイを4台分、さらにバス停と駐車マス16台分を新設し、商用利用の多い「駅前」という立地に即した機能を高める。
歩道の混雑緩和が期待される一方で、気になるのは車道の渋滞だが、渋谷区土木課では、区道の車両交通量を調査し、「決して少なくはない利用状況だが、4車線を2車線にしても、渋滞が生じるほどではない」と結論。加えて、現在行なわれている平成21年中と見込まれる明治通りの拡幅工事完了後には、車両の通行は必然的に明治通りに流れるとの判断もあり、今回の決定に踏み切ったもの。
原宿では、今月14日には副都心線が開通し「明治神宮前」駅への乗り入れが始まったほか、新駅「北参道駅」も開設されたばかり。さらに今年8月には、「神宮前1丁目民活再生プロジェクト」として建設中の大型マンション「パークコート神宮前」の分譲も始まる。これにより来街者はもちろん、居住人口の増加も見込まれることから、歩行者の歩きやすさを改善し、街の回遊性を高めることは急務とされていた。
約1年半がかりとなる計画は、まず今年6月下旬に入札により業者を選定。7月下旬から8月上旬には着工し、来年末には竣工の予定。総工費は今のところ未定だが、外苑中から原宿アパートメンツ付近までを施工する平成20年度分の工費として、約1億3500万円が計上されている。
(2008-06-16)
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