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神宮前にも急行停車を！　住民や商店会、要望書提出へ

神宮前にも急行停車を！　住民や商店会、要望書提出へ

　昭和50年、運輸省への路線免許申請からおよそ33年。東京地下鉄�蝓頁澪袵莠卍后�通称東京メトロ）の念願だった地下鉄13号線（副都心線）が今月開通した。池袋から渋谷まで急行・通勤急行でわずか11分。この区間で最速の地下鉄が誕生したわけだ。ただ、こうしたおめでたい話の裏で「急行の停車駅」を巡り会社側と原宿の地域住民・渋谷区の間で対立の図式が発生している。いったいなにが起こっているのか。地域住民の声とともに、東京メトロにも話を聞き、「紛糾の火種」を探ってみた。
　地下鉄13号線明治神宮前駅三者連絡会。同会は、メトロ、工事業者、原宿の町会、商店街代表らが出席。平成13年の工事着工以来、工事の進捗状況をメトロ側から聞くとともに,騒音問題などを地域住民に説明。住民対策を担い、地下鉄開通に向け全面協力してきた。会議は2,3ヶ月のペースで過去26回に及んだ。
きっかけは、開業まで3ヶ月をきった3月27日の連絡会の席上。メトロの責任者が突然、「ご存知だと思うが、副都心線には急行があり、明治神宮駅前は停まらない」と発言。何も知らされていなかった役員たちは、寝耳に水の話であ然となったという。
　住民・商店会側の主張はふたつ。
��26回に及ぶ会議に参加。商店街・住民の多いこの地区で地元対策を精力的に実施してきた。こうした功績を認めるならば、少なくとも早い段階でインフォームすべき。開通直前に話すなど地元との「信義」に反するのではないか�▲瓮肇軋Δ郎了札戞璽垢鮗臘イ垢襪�、1日乗降者数30万人の人手で賑う原宿・表参道エリア。今後のさらなる人手も見込めることから十分採算にのるはずだ。
　こうしたなか、地元の商店街振興組合「原宿表参道欅会」（松井誠一理事長）ほか、八つの商店街。さらに神宮前地区町会連合会（半田庄司会長）ほか、8町内会。原宿神宮前街づくり協議会（佐藤銀重代表幹事）が連判で「副都心線急行の明治神宮前駅停車」に関する要望書を提出。内容は「原宿地域は、この地域に住む人、お勤めになる方に加え、全国、世界から人々が訪れる街。こうしたなか、利便性を考えるならば急行を停車すべき。また急行停車は乗降客を大幅に増加させる最大の機会。利用者数増加のためにも急行の停車を至急、考慮してもらいたい」としている。
　さらに平成2年に結成された渋谷区地下鉄13号線（副都心線）促進協議会（名誉会長・桑原敏武渋谷区長・会長・小倉基・元区長）も「明治神宮前駅は千代田線ならびにＪＲとの連結交差拠点でもあり、利便性からも急行停車駅として位置づけるよう強く要望するものです」としている。
　明治神宮前駅の急行停車については、いわば地元のすべての商店街、町内会、渋谷区が一致団結。停車を求め今後、強く要望していく格好だ。
　副都心線は、平日で急行が約15分ごと、各駅が7,8分に1本、朝夕のラッシュ時には通勤急行が走り、3,4分おきの運行となる予定。東京メトロとしては、同じ池袋、新宿、渋谷を走るＪＲ埼京線がおよそ11分で走ることからスピード競争でも負けるわけにはいかないのも事実。ただ顧客ニーズを考慮すれば、逆に明治神宮前駅に急行を停めることで優位性がうまれるのも確か。都営新宿線などで一部急行の地下鉄があるものの東京メトロで、地下鉄として急行を走らせるのは初めてのことだ。
　ダイヤ改正などは、国交省との許認可が必要となり、時間と労力がいる仕事となるが、地元側は急行の停車を求め今後も強く働きかけていく考えだ。
　
（2008-06-16）

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