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世界最速で100万人突破　年内2号店も　FOREVER21　

世界最速で100万人突破　年内2号店も　FOREVER21　

　４月２９日にオープンしたファストファッションの「フォーエバー２１」原宿店が7月3日、オープン2カ月余で累計１００万人の来店者を突破、世界の全店舗のなかで最速の記録を達成した。
開店2ヶ月経っても客足の勢いはおとろえず、連日開店前から長蛇の列。このため同店では13日（月）から開店を2時間早め午前9時にオープン。さらに閉店を2時間遅め午後10時までに延長する措置をとった。快進撃が続くFOREVER21原宿店。その成功の要因は何なのか。米国本社のシニア･マーケティングマネジャーであるリンダ・チャンさんに今後の戦略、日本での展開などについて聞いてみた。
　同シニアマネージャーによると、「今日の成功は、最新ファッションの幅広い取り揃えや毎日入れ替わる商品、適切な価格設定、素晴らしい店内環境のおかげ」と分析。とりわけ原宿店の来店者の多さについては、「私たちのお客は真の顧客（ショッパー）」とした上で「彼らは新鮮で、トレンディーなものを求めており、毎日、商品を入れ替えるので、ほとんどのお客は毎週、何か新しいものはないか、探しに来る」と指摘。　
　ただ「新鮮さが過ぎないように気をつけ、新しいアイテムが素晴らしい価格で提供できることを見逃されないように注意を払っている」として、「それらは、たびたび来店していただくため」と強調している。
　この間の売れ筋商品の特徴、素材、デザイン、価格帯などについては「特に原宿店では、すべてがとても好調に売れているので、売れ筋アイテムを伝えることは難しい」が、なかでも「他では決して見つけることが出来ないアイテムを、“ファビュラスファインズ”というカテゴリーの中に落とし込んでおり、それらはよく売れている」「通常は、すべてのアイテムが、そのトレンド感と価格設定の魅力のおかげで、とても速いスピードで売れている」という。
　春夏物の好調さを受けて、今秋冬物企画のポイントは「すべてのコレクションでの２つのゴールは、トレンドの最先端であること。適正な価格設定をすること」としており、日本の顧客には「新しいラインである“Ｌove21”を展開していく」方針。Ｌove21は、原宿店ではすでに７月３日（金）から店頭販売を開始しており、「巧みに洗練されたスタイルを、ディテールにまで力を入れて作っているので、とてもオススメ」だそうだ。
　フォーエバー２１の店舗数は現在、世界でＦＣ（フランチャイズチェーン）なども含めて４５４店。過去５年間の売上高は年平均３０％増のペースで成長を続けており、２００８年の年間売上高は世界で約１７憶ドル（1700億円、1��100円換算)に達した。２００９年は年商２４憶ドル（2400億円）と、前年比４０％以上の急成長の見込みだ。
　今後の出店計画については「インターネットの普及につれて、世界中の消費者はグローバルファッションというものについて認知を広げており、（フォーエバー２１の商品は）世界中の消費者に受け入れられていることに自信を持っている」。「今後も適切な時期に、適切なロケーションに、できるだけ多くの店舗をオープンさせていきたい」。
　こうした世界戦略の中で、日本市場の位置づけは、「優先順位ナンバーワン」であり、その理由は「他の国の顧客にはない“トレンドへの敏感さ”を持ち合わせているから」としている。
　早ければ年内にも原宿に続く第2号店を建設、オープンする計画だ。
（2009-07-08）

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