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パルが今秋、渋谷などで路面出店ラッシュ
明治通り沿いの東京オフィス兼大型直営店を拠点に、急成長が続くSPA(製造小売業)型のパル(本社大阪、井上隆太社長)が首都圏戦略を強めており、今秋はとりわけ路面出店ラッシュの様相を呈している。
路面店は駅ビル、ファッションビルなどへのテナント出店に比べ、出店経費がかさむのが一般的だが、「業態、ブランドの世界観を総合的に表現し、自由な運営で情報発信力を強めるためには欠かせない」として、本格出店に取り組む。
首都圏に力点を置き、従来のショップに比べて大型化を進めるのも特徴。オープン前日にはレセプションも予定しており、有力顧客を含む業界内外へのアピールを強める。
今秋の主な出店・改装予定をみると、9月上旬には、骨董通りに、今秋からのレディス新業態「ウイムガゼット」をオープンする。売り場面積は99平方メートル。
表参道のOL・キャリア向け「ガリャルダガランテ」旗艦店は、2階にプレスルームを新設し、什器なども一新して、改装による新イメージを打ち出す。オリジナル品を中心とした1階の売り場面積は165平方メートル、2階のプレスルームもほぼ同規模となる。旧「シェトワ」を転用した同店は、入居する第21SYビルの所有者変更などもあって、他テナントがすべて退店していることから、自社での有効活用も視野に入れている。
また、中央区でも8月下旬に、銀座の路面に「パピヨネ」の旗艦店を開設する。売り場面積は165平方メートルで、バッグ60%、アクセサリー25%、アパレル8%、シューズ・雑貨その他7%の商品構成。既存の24店舗は、おおむね23平方メートル前後の小型ショップが中心だったが、店舗の大型化を目指して、今後のモデルショップとして運営する。
丸の内にも8月21日、バッグ主体の「ラシット」と2008年秋から日本発のラグジュアリーブランドをめざしている新業態「フェルトリーネ」との複合ショップを新設する。290平方メートルの売り場を、ほぼ2等分して運営し、相乗効果をあげる。
このほか、グループ会社のマグスタイル(本社東京)は7月17日、目黒区の「ラズ自由が丘」に、“ラブストーリーから生まれたキッチンブランド1号店”として「クイジーヌ・ハビッツ」をオープン。売り場面積は36平方メートルで、オリジナル品と国内外のキッチン雑貨はじめ、生活用品、食材、アパレル雑貨などキッチングッズ類を勢ぞろいさせる。さらに、日本発「エコベール」(ベルギーの洗剤)の量り売りにもチャレンジし、ヤングミセスにも対応していく。
東証・大証の1部市場に上場しているパルの2009年2月期売上高は、単体で491億3600万円(前期比9・0%増)。期中の出店107、退店45で、期末店舗数は543。店舗網の内訳は関西圏168、首都圏229、その他地方146だが、今秋の路面出店本格化を契機に、いっそう首都圏戦略を加速する方針だ。
(2009-07-16)
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