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トーキョーワンダーサイトが「アートの環境との対話」イベント

トーキョーワンダーサイトが「アートの環境との対話」イベント

東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト(TWS)がこのところ、環境問題に力を入れており、今夏から11月にかけて、「アートと環境との対話」をテーマに、クリエーターとのコラボレーションで多彩なイベント企画に取り組む。
 まず、7月24日から8月2日までの10日間、プロセスを重視した新しい創造教育のプログラム「協同スタジオプログラム・若手交流ワークショップ4」には、ジャンル、国境を越えて約40名の若手クリエーターが参加し、ゴミ・リサイクル関連施設はじめテーマに基づく東京の街へのアウトドアリサーチやチューターのレクチャーなどを通して交流しながら、様々な表現メディアで東京への提案を行う。ロンドン芸術大学のクリス・ウェンライト氏、作曲家・ピアニストの一柳慧氏、武蔵野美術大学の津村耕佑教授ら国内外の第一線で活躍する6名の著名人がチューターを務める。チューターはレクチャーのほか、参加者から提案されたプロジェクトへの講評なども行う。主会場は渋谷区神宮前5丁目のTWS青山。
 7月28日〜8月6日の展覧会「それってゴミ? 〜境界に漂うアート。そして社会に漂うゴミたち〜」は、展覧会と公開シンポジウムで構成する。近年、年間漂着量15万トンともいわれて顕在化しつつある漂流ゴミや廃棄物問題に焦点をあて、海岸汚染、大量消費社会への警鐘や環境問題に対しての意識化を促す。また、漂流ゴミ、廃棄物を素材に用いた作品の展示やプロジェクト活動の紹介などアートによる創造的実践を通じて、社会におけるアートの価値・役割を再考察し、環境への新たな対話・提案の可能性を探る。
 出品アーティストは藤浩志、淀川テクニック、サムエン・ぷー&ソポン・ぺー(カンボジア)の各氏(団体)や吉川祐二氏の呼びかけによる全国のサーファーなど。リサーチ記録の展示を大巻進嗣氏がリサーチ記録の展示を行うほか筑波大学付属小学校4年生も、ワークショップ記録の展示で参加する。
 会場は、国連大学内の地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)ギャラリースペース。
 東京文化発信プロジェクトとしての公開シンポジウムは、7月31日午後6時半〜9時半、国連大学ウ・タント国際会議場で行う。第1部では、国連大学の武内和彦副学長、慶応大学の細田衛士教授が基調講演。第2部のパネルディスカッションには、高谷史郎氏はじめ4名(組)のアーティストも参加し、漂流ゴミなど環境問題を語り合う。参加費は無料だが、定員は300名。
 環境展「絶景」は8月1〜11月8日、渋谷区勤労福祉会館1階のTWS渋谷で開催する。TWSが継続的に活動支援している大巻伸嗣氏が、「ゴミとは何か」という問いを出発点として、実験的な展示を行い、すべて新作となる壮大なインスタレーションを発表する。
 なお、オープニングレセプションは8月1日午後6時から、同所で予定している。
(2009-07-22)

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