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渋谷駅周辺再開発が本格始動、新文化街区が２０１２年春に開業へ

渋谷駅周辺再開発が本格始動、新文化街区が２０１２年春に開業へ

　東急文化会館跡地周辺地区の共同開発事業「渋谷新文化街区プロジェクト」が本格始動し、２０１２年春には延べ床面積１４万４０００平方メートルの大規模複合商業施設が開業の見通しとなっている。
　今年６月には、駅前広場の再編、東京メトロ銀座線「渋谷」駅の位置変更なども含む都市計画決定がなされるなど、駅周辺部開発の全体像が徐々に具体化していく中で、この渋谷新文化街区はこれらの先駆けとなるプロジェクトとして、東京急行電鉄を権利者代表とする同プロジェクト推進協議会が、行政とも一体となって取り組む。
　計画によると、鉄道８路線が乗り入れる渋谷駅東口に位置する渋谷区渋谷２丁目の約９６４０平方メートルの敷地に、地上３４階、地下４階、高さ１８２・５メートル、延べ床面積１４万４０００平方―トルのビルを建設、商業（３万２０００平方メートル）、オフィス（５万平方メートル）、文化施設（２万４０００平方メートル）、その他（３万８０００平方メートル）などに活用する。
　フロア構成は地下３階〜７階が商業施設（東急百貨店）、８階アカデミー、９階エキシビションホール、１１階シアターガーデン（オフィスエントランス）、１２〜１６階劇場、１７〜３４階オフィス。
　この計画地は、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域内に位置しており、２００８年３月に東京都市計画都市再生特別区に指定されていることから、全体として�―唾�を代表する情報発信拠点にふさわしい用途構成�⊇唾�の街全体の活性化を目指した施設計画――などを特徴としている。
　また、かっての東急文化会館は、プラネタリウムや４つの映画館などで構成され、渋谷文化の象徴とされる複合文化施設であったことから、これを引き継ぐ意味からも、中層部にはミュージカルを主とする２０００席規模の劇場、新たな情報発信拠点となるエキシビションホール、クリエイティブな人材の育成を担うアカデミーから成る３つの文化施設を配置する。低層部には東急百貨店、高層部をオフィスとすることによって、文化・商業・ビジネス機能を総合的に充実させる。
　また、周辺の坂状の地形を生かして、渋谷駅や明治通り、宮益坂、青山方面など、渋谷の街の個性を演出する多様な街と５層で接続する大規模な歩行者ネットワークを形成するとともに、地下３階から地上４階にわたって、街をつなぐ立体広場空間（アーバンコア）も整備する。
　特に、東急東横線と東京メトロ副都心線の「渋谷」駅とは地下３階で直結し、２０１２年度での相互乗り入れをめざすなど、交通の結節点としての利便性を高めるとともに、周辺街区との回遊性や賑わいの創出を通して渋谷全体の活性化をめざしたいとしている。
（2009-08-10）

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