原宿新聞

代々木公園で防災訓練　1600人が参加

　9月1日は防災の日。渋谷区でも同日朝から代々木公園で総合防災訓練が実施された。82年前の9月1日は、関東大震災が起こった日。今年に入って都内も含め各地でマグニチュード5以上を記録する地震が頻発していることから、危機意識も高く、参加者は真剣な面持ちで訓練に臨んでいた。
　この日は、渋谷区、消防関係住民ら1600人が参加。マグニチュード７の地震が発生したという設定のもと、ライフラインの復旧訓練、衝突車両からの救出訓練、倒壊家屋からの救出訓練、市街地火災消化訓練などのデモンストレーションが行われた。写真は市街地消化訓練の模様。原宿外苑中学校、自主防災組織、自衛消防隊、渋谷消防署消防団らが炎上する建物に対して一斉放水を行っているところだ。
　また、デモンストレーションを見るという受身の防災訓練だけでなく、来場者が体験できる参加型訓練も行われた。地震体験や煙体験、消火器を使った初期消火体験、はしご車搭乗体験などのコーナーが各々設けられ、楽しみながらも防災についての理解や意識が高められる内容であった。
　昨今の頻発する地震によって、いつどこでどのようにして大地震が起こるか不安は募るばかりである。防災意識を忘れることなく正しい知識を身につけ、いざと言うときに備えたい。（2005-09-01）