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はるやま商事が「ミリオンカラッツ」１号店、９月２日「マルイジャム」にオープン

　紳士服のはるやま商事（本社岡山市、治山正史社長）は９月２日、渋谷の「マルイジャム」に、次世代キャリア向け新業態「ミリオンカラッツ」の１号店をオープンしてレディス市場に本格進出した。９月５日開催の東京ガールズコレクション（ＴＧＣ）と、首都圏を中心に開設するショップ展開で相乗効果をあげる。
　1号店は「マルイジャム」の４階に位置し、売り場面積は約５０平方メートル。「ＬＡ（ロサンゼルス）感のあるコースト・カジュアル」を前面に押し出す。
　史上最大級のファッションフェスタとされる第９回東京ガールズコレクション（９月５日、国立代々木競技場第一体育館）では、「朝から夜のパーティーまで、ＬＡ女性のおしゃれで、日常的なライフスタイルをアピール」する。
　ショップは９月２日の「マルイジャム」に続いて、３日に「池袋パルコ」（20平方メートル）、４日に「ルミネエスト」（66㎡）と、連続的に東京のファッションスポットから出店していく。
　２５歳から３０歳の次世代キャリアウーマンをメーンターゲットとしており、「セクシー＆ヘルシー」をキーワードに、大人のサイズフィット感を満たすオリジナル商品を中心に、国内外からバイイングした洋服・アクセサリーが15～20％のバランスで商品構成する。今秋冬ではパーカーやースジャケットのほか、岡山県が主力産地であるデニムなどが重点商品となる。
　また、生活を彩る雑貨小物類も充実させる。
　今秋は東京の３店舗からスタートし、来春にはこのほか、首都圏に３店舗の出店を予定している。
　出店立地は、都心部のターミナル型ファッションビル、駅ビルなどをメーンに、路面店も想定しており、今後は市場動向も見ながら、年間10店をめどに、慎重かつ積極的な出店に乗り出す。５年後の目標は５０店舗・年商１００億円。
　はるやま商事では、新業態の立ち上げに当たって、外部スタッフを招き、東京・神南に新たな拠点を設けるなど、商品企画、生産管理からショップ開発･運営・ＰＲ活動に至るまで、一貫体制による準備を進めてきた。
　昨年９月のリーマン・ショック以来、１００年に一度とも表現される世界的な経済危機に直面し、消費は冷え込んでいるが、同社では「そうした中にあって、レディスファッションの主戦場が百貨店から都心のファッションビルに広がり、ここで高い集客力と情報発信力を保っている」と分析。「ビジネス構造と消費構造が変化し、時代の大きな変わり目に来ているからこそ商機がある」と判断して、注目度の高いファッションビルを主戦場とするレディスファッション事業に進出していく。
　同社のレディスウエアへの取り組みはこれまで、郊外店やツープライスショップ「パーフェクトスーツファクトリー」（ＰＳＦＡ）のテーラードスーツなど一部の取り組みにとどまっており、ファッションビルを主販路とするレディスファッションへの参入は、これが初めて。
　それだけに、従来の郊外型紳士服専門店やその派生業態とは「全く別の新業態開発」と位置づけ、はるやまグループの中長期戦略の一翼を担う新規プロジェクトとして、取り組みを強める方針だ。
（2009-09-02）

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