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パルがマーケティング室新設で、ブランド戦略本格強化へ
SPA(製造小売業型)型専門店のパル(大阪、井上隆太社長)が、原宿・明治通り沿いの東京オフィスに新設したマーケティング室(大島文子室長)を軸に、ブランド戦略を強めている。
マーケティング室の新設は9月1日付だが、外部からの人材も導入し、陣容を大幅に拡充して本格強化を図る。
大小40を超える保有ファッションブランドの中で、売上高の大きいレディス中心の「パピヨネ」「カスタネ」「ガリャルダガランテ」「チャオパニック」「ミスティック」などを重点ブランドに指定し、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)やプレス活動、プロモーションなどを集中的に強化して、とりわけ首都圏での打ち出しを総合的に強める。
その一環として8月末には、東京オフィスビルに併設した大型ショップの2階に「カスタネ」を導入、前面に押し出すプロモーションも始めている。
また、8月下旬から9月上旬にかけて、表参道や銀座、丸の内、骨董通りなどのファッションゾーンで、出店ラッシュの様相を呈した路面店でも、その多くは旗艦店の位置づけ。表参道の「ガリャルダガランテ」旗艦店は改装して、2階の全部を使って独自のプレスルームを設けるとともに、1階の売り場でも什器などを一新して、新イメージを打ち出している。
今秋からのレディス新業態「ウイムガゼット」は1号店を9月11日、骨董通りにオープンだが、顧客を含む大規模レセプションに力点を置くなど、業界内外へのアピールを本格的に強める。
一方、民事再生法の適用を申請したクラヴィス(東京)から事業譲渡を受けた34店舗については、ビスケーホールディングスとの共同出資で、バレリー(井上英隆社長、出資比率60%)を設立、神宮前の新築ビルに新たな事務所も設けて、既存事業とのシナジー効果を追求していく。ブランド別の内訳は「アンディコール」14店舗、「リヴドロワ」も同じく14店舗、「ジェットラグドライブ」2店舗およびアウトレット4店舗。
「アンディコール」は、フレンチカジュアルに戻し、コンセプトを絞ってMD(マーチャンダイジング)を統一して、20代後半〜30代女性のファン層を引き戻すなど、絞込みと若返りが重点となる。一格上の「リヴドロワ」もブランドイメージを統一し、オリジナルデザインの力を、さらに強める。
「ジェットラグドライブ」は、品揃え型で再生を目指す考えだ。
(2009-09-08)
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