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「原宿スタイルコレクション」に6400人、美容、ファッション核にクロスメディア
「美容・ファッションコンテンツのクロスメディア」を掲げ、「原宿」をキーワードに、人気ファッション誌8誌が一堂に会した雑誌連動型カルチャーイベント「原宿スタイルコレクション2009」が9月12日、有明コロシアムで開催された。
日本メイクアップ技術検定協会(村野和雄代表理事)、凸版印刷(足立直樹社長)などで構成する原宿スタイル製作実行委員会が主催し、10〜20代の女性を中心に6400人の若者が集った。
新イベントの原宿スタイルコレクションでは、宝島社(cutie、mini)、祥伝社(zipper)、インデックス・コミュニケーションズ(KERA)、オリコン(De☆View)、角川春樹事務所(Pop Sister)、NPO法人日本アーティストユニオン(H&M PRESS)、扶桑社(Numero TOKYO)、カエルム(NYLON JAPAN)など、出版社・コンテンツホルダー7社(8誌)と連携し、「雑誌提案型ファッションステージ」を構成。こうしたテーマ別ブランドミックス型のショーには、「ルイヴィトン」「ランバン」など合計24ブランドが参加した。
主催者側では、多数の雑誌連動コンテンツを1日のステージに集めることで、消費者にとっては「原宿の多様でリアルなファッショントレンドをみて、商品などを購入することが可能」になり、出版やアパレル業界にとっては「市場の活性化、新たな顧客創出コンテンツの2次活用による新たなビジネス創出が可能になった」としている。
ショーの冒頭で、イオンとのコラボレーションで商品開発した「SLIM FITパーカー」が、9月末の店頭販売に先駆けてショー形態で紹介され、自動車、食品など協賛企業とのタイアップPRも目立った。
また、ビューティ、ファッション以外にも、原宿系のテクノ音楽を代表するユニットやビジュアル系バンドの人気グループなどもライブを繰り広げるなど、原宿のクロスカルチャーともいえる個性と才能をアピール。
さらに、イベントの一環として、出展ブースに携帯電話を使ってスタンプラリー方式で回り、立ち寄った人の数をカウントするシステムや、携帯コンテンツの自動販売機の設置など、より新たなクロスメディアの仕掛けも披露した。
クロスメディアを駆使した総合イベントの企画背景には、不況によって消費者の金銭感覚が厳しくなる一方で、女性の消費意欲は依然として高く、消費スタイルの多様化といった実情もある。出版不況が叫ばれ、出版業界における全体の販売額は、1996年の1兆931億円をピークに減少傾向が続き、2008年には8878億円まで落ち込んだといわれる。
こうした中で、凸版印刷は、これまでにWEBと連動した女性向けフリーDVD「MIRAIE」(ミライエ)を発行するとともに、「美」をテーマとした映像コンテンツ開発やコンテンツ提供を進めており、リアルとネットでのクロスメディア展開や美容コンテンツ事業開発などのノウハウを蓄積してきた。日本メイクアップ技術検定協会とも共同して、日本の美容・ファッションのコンテンツを核としたイベント、出版物、EC、TV番組、WEBコンテンツ流通などによるクロスメディア事業も進めている。
こうした実績を背景に、原宿スタイルコレクションは2010年春にも継続開催し、参加企業の店舗でのイベント実施なども予定している。出版社との連携もさらに深め、共同媒体・広告商品の開発、コンテンツ・商品企画開発による雑誌コンテンツ連動によるメディア事業を拡大していく。加えて、コラボレーション形式による商品開発、マーケティングなどにも取り組み、来春に向けて、様々な商品気買う提案を行う。
さらに、世界的にも評価されている日本のメイク技術やファッショントレンドを発信するため、国内主要都市だけでなく、アジアをはじめ国外での展開も展望している。
(2009-09-12)
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