原宿新聞

和風ＤＥお洒落　〜風呂敷専門店「むす美」〜

風呂敷という言葉を聞いてどのようなことを想像するだろうか。若い人たちにとってはあまり馴染のないものかもしれない。そんな風呂敷を専門的に扱っているお店・「むす美」が神宮前２丁目にある。
「若い人々に風呂敷の良さを、日本の美意識を知ってもらいたい」、「新たな風呂敷のあり方を模索したい」という思いで今年の２月にオープンしたお店だ。場所は神宮前郵便局の向えで、店内はとてもカジュアル。京都の風呂敷メーカー直営なので、ものづくりの現場とお客様の距離が近いことが強みだ。
商品は伝統的な柄、色が主流。大正時代に流行った「モガ・モボ柄」のリバイバルもあり、レトロでポップ。また、お手ごろなものから本格的なものまで幅広いラインナップ。これからは、現代的な柄の商品を増やす予定だとか。
風呂敷という大きな一枚の布だけだが、その用途は様々。そんな風呂敷の使い方を月二回の無料講習会で丁寧に教えてくれる。「今ではプレゼントを風呂敷でラッピングして、それごと渡す人が増えた」と、昔と使い方が多少違う点も面白い。インテリアや、ファッションに取り入れてもお洒落。なかにはアスコットタイ代わりに利用したお客様もいるとか。そんな新しい風呂敷の使い方を来春公募で募集する。新たな可能性を模索することに余念がない。
忘れられつつあった風呂敷が、現代人の生活にどのように浸透するのか楽しみだ。
むす美
東京都渋谷区神宮前２-３１-８（2005-09-09）