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「H&M」渋谷に新拠点、旗艦店・日本法人・ショールームも集中

「H&M」渋谷に新拠点、旗艦店・日本法人・ショールームも集中

 スウェーデン発のファストファッション「H&M」の旗艦店となる「H&M SHIBUYA」が9月19日(土)、渋谷の文化村通り、東急百貨店本店の斜め向かいにオープンする。これに先駆けて16日(水)、プレス向けに、いち早く公開された。
 外観は、ほとんど黒に近いイメージで、レディスフロアの内装は逆に白を基調に、一部黒でアクセントをつけるなど、全体にシンプルなモノトーンが目立つ。
 店舗は、渋谷宇田川町ビル(地下2階〜地上9階、延べ床面積8103平方メートル)の地上1〜4階を占める。上層階にはすでに9月7日(月)、ショールームが移転オープンしており、同様に日本法人(H&M Japan )も近く同ビルの上層階に移転統合して、文字通り日本での拠点となる。
 売り場は4フロア構成で、1〜2階は開放感のある吹き抜け。日本2号店となった原宿店に続いて、店内にはイラストレーターのLovisa Burfittデザインによるグラフィックが散りばめられている。
 レディス、メンズ、アクセサリーのほか、日本では初のアンダーウエア商品も展開する。
 今秋冬の主なアイテムと価格はトップス3490円(税込み)、ジャケット4990円、カーディガン3490円、シャツ1790円など。外壁・ガラス面にはメンズ、レディスの商品を着用した巨大な写真を掲出して、オープン前からアピールしている。
 渋谷の旗艦店オープンに先立って、9月5日に横浜ランドマークプラザ店(3〜4階、2200平方メートル)が開店、9月17日の埼玉県・ららぽーと新三郷店(2フロア、1900平方メートル)を経て、11月14日の新宿店でフルコンセプトが出揃う。さらに来春、大阪・心斎橋にもオープンすれば、日本では7店舗体制となり、来年以降も積極出店していく。
 H&Mのビジネスコンセプトは「ファッションとクォリティを最良の価格で提供すること」。成長目標は「店舗数を年間10〜15%の割合で増加させると同時に、既存店舗の売上高を伸ばすこと」としており、「事業拡大には自己資本のみを投入し、クォリティを重視しながら高い収益性を維持する」方針だ。
 また、「自社の生産工場を所有しない。商品の生産は、H&Mの現地生産拠点を通して、主にアジアやヨーロッパの独立したサプライヤーに委託する。H&Mは自社所有の店舗も持たない。国内外の家主から、店舗スペースを賃貸する」ことなども、基本方針となっている。
 2008年度末において、H&Mグループは、フランチャイズ18店、「COS」13店、「Monki」17店、「Weekday」8店を含め、世界33カ国で合計1738店舗。2008年の新市場は日本、エジプト、オマーン、バーレーン、サウジアラビアだった。
 H&Mは、主にアジア、ヨーロッパにおいて、約20の生産拠点を通して、約700社の独立したサプライヤーから商品を仕入れている。
 2008年度の売上高は、1040億4100万スウェーデンクローナ(付加価値税含む)。2002年以降、売上高で95%増、税引き後当期純利益では169%増を記録している。
(2009-09-17)

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