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渋谷再開発ビルに防災センター、秋の定例議会で補正予算計上へ

渋谷再開発ビルに防災センター、秋の定例議会で補正予算計上へ

 9月30日から始まった渋谷区の今年度第3回定例議会で、桑原敏武区長は、現在建設中の「渋谷新文化街区プロジェクトビル」の1フロアを借り受け、先端の災害対策本部機能を持つ防災センターとして整備したいと表明した。開発事業者の地域貢献として、区が約1100平方メートルを無償で借り受け、同ビルが開業予定の2012年春に合わせて、稼動をめざす。
 大地震発生時の初動対応として最も重要なことのひとつは、正確な被災情報や安否情報を早期に収集、伝達することとされており、それらのデータ化、映像化、地図画面での表示などによって、的確な意思決定を支援する先進的なシステム構築を図る。また、災害対応の中枢拠点となる対策本部が、災害時に機能停止に陥らないための設備や、ライフライン途絶時も一定期間の機能維持を可能とするバックアップ体制も必要とされている。
 これらの機能を実現し、全国一の先駆的な防災センターとして機動的なレイアウト、施設整備、システム構築を図るための基本設計業務委託費を、補正予算に計上する。
 この防災センターは、平時はオープンスペースとして展示、上映、会議など、区民が多目的に利用できるように整備していく。展示室には、世界的に有名な川本喜八郎氏の「三国志」の人形などを展示するとともに、適宜「三国志」をビデオ上映して、親子で楽しめるようにする。
 併せて、同じフロアに、区民サービスセンターを設置し、ターミナル駅に直結した行政サービスの拠点として、本庁機能の一部を移行し、ワンストップサービスとサービス時間の拡大を図る。
 今回の定例議会では他に、新型インフルエンザ対策としてワクチン接種費用を一人1回当たり2000円を2回まで合計4000円を助成すること、保育園の待機児童解消をめざす施設の拡充はじめ子育て支援策の強化に伴う補正予算の計上、年末年始でのプレミアム付き商品券事業などについても提案されている。
(2009-10-01)

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