原宿新聞

表参道シャガール展　１０月３０日まで

　記念日をテーマにウエディング、シャンパン・ショコラ・フラワー、パーティドレス、 スーツ、カフェ＆レストラン等がある複合商業施設、アニヴェルセル表参道のギャラリーでシャガール展が開催されている。
　アニヴェルセルギャラリーは、本館のコンセプトになっている『記念日（アニヴェルセル）』（１９２３）を中心にシャガール作品を身近に鑑賞できるよう１９９８年に開設されたもの。２５０点ものアオキインターナショナルのコレクションから随時、作品を公開している。現在は『天蓋の花嫁』（１９４９）や『花のもとのカップルと青い山羊』（１９６０）などシャガールの代表作が多数展示されている他、珍しい木版画のシリーズ作品『ポエム』（１９６３）などの５５点が展示されている。また詩や映像も充実しており、さながら有名美術館の企画展のよう。常設展でありながら、一度にこれほどの作品を拝める機会は他にない。
　シャガールは愛の画家として、１９８５年に他界するまで様々な作品を世に生み出してきた。その中でも有名なのが、愛妻ベラとの愛を描いた『記念日』。この作品は１９１５年と１９２３年に描かれたものがあり、前者はＭＯＭＡに、後者はグッゲンハイムを経てこのギャラリーに所蔵されている。しかし１０月３０日に改装のため一時休館し、改装後も展示はするものの規模は縮小してしまうそうだ。『記念日』としばしの別れを告げる前に、是非足を運んでいただきたい。
アニヴェルセル表参道（2005-10-06）