原宿新聞

「渋谷前線」が新サービス、13日から中国で「共同購入」開始

　日本企業の中国市場への進出を支援するCJ−LINX（渋谷区神南1丁目、矢野広一社長）は1月13日、日本のファッショントレンドを中国向けに紹介する情報サイト「渋谷前線」において、セレクトしたオリジナルブランドを数千円程度の低価格から共同購入できるECサービスを開始した。トレンド情報と連動した新サービスでファッション感度の高い消費者を集客し、共同購入(ギャザリング)方式をとることから、日本のアパレルメーカーやデザイナーは、中国においても効率的に戦略価格で商品展開を進めることができる。
　同サイトにおいて開始したのは、オリジナルブランドを週替わりで紹介するECサービスで、今後はファッション雑貨やジュエリーと合わせたコーディネートにも広げていく。共同購入方式でロットをまとめ、日本製品の現地商品化を決定するため、中国で購入需要が大きいファッションの供給を、効率的に低価格で実現できる。
　また、中国特有の商習慣の中で、日本のアパレルメーカーが順調に商品企画・商品企画・販売を行うためのマーケティングにも活用が可能。高い商品回転率で、そのときどきのファッショントレンドを、効果的・効率的な商品開発・生産計画のもと、オンタイムで現地展開することができる。
　「渋谷前線」は、このECサービスを皮切りに、クチコミによる会員同士の情報共有やショップとのQ&Aなど、コミュニケーション機能を付加し、様々な情報を集約し、複合的に提供していく中国初の日本ファッショントレンドのソーシャルメディアサイトをめざす。
　「渋谷前線」は昨年11月、オスカープロモーションの協力によって、同社所属モデルによるファッション紹介や、渋谷・原宿・表参道エリアのストリートスナップなど、日本の最新ファッション情報を、インターネットを通して中国でもリアルタイムで提供する、20代向けファッション情報サイトとして、昨年11月からサービスを開始していた。
（2010-01-13）