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浮世絵展「龍馬の見た江戸」、3月2日から太田記念美術館で
太田記念美術館(渋谷区神宮前1丁目)は3月2日(火)〜26日(金)、浮世絵展「龍馬の見た江戸〜幕末の風景〜」を開催する。動乱の幕末にも様々な浮世絵が刊行されており、世情を反映した風刺画や、町の様子を描いた名所絵を通して、坂本龍馬が活躍していた幕末の江戸の風景を、多様な角度から浮かび上がらせる。
坂本龍馬は、嘉永6〜7年(1853〜1854年)と安政3〜5年(1856〜1858年)、剣術修行のため、故郷の土佐を離れて江戸に滞在した。その間、江戸の町の様々な名所を描いた風景画が刊行されており、歌川広重を中心とするそれらの浮世絵から、実際に龍馬が眺めていたであろうと思われる江戸の町の雰囲気を伝える。
また、歌川国芳の「浮世又平名画奇特」や河鍋暁斎「海上安全万代寿」など、幕末の江戸の世情を反映した風刺画を通して、江戸の庶民たちが感じとっていた歴史のうねりを紹介する。
さらには、珍しい龍馬の役者絵、藤原伊之助「市川鶴吾郎の坂本龍馬」も登場。明治20年、坂本龍馬の芝居が高知市で上演された時に刊行された役者絵で、井口村刃傷事件で切腹した友人の血で染めた下緒を握り締め、新たな国づくりを決意する姿が描かれている。
近年、発見され、龍馬を描いた貴重な役者絵とされている。
なお、4月1日(木)〜5月26日(水)には、『広重「名所江戸百景」の世界』を展示する。
(2010-02-25)
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